今回のフィットハイブリッドのETC車載器は新規格のETC2.0。
ETC2.0って何?
「ETC2.0」では、道路側のアンテナであるITSスポットとの高速・大容量、双方向通信で、世界初の路車協調システムによる運転支援サービスを受ける ことができます。また、交通が特定の時間や場所に集中するのを減らしたり、事故を未然に防いだり、道路の劣化を緩和することが可能となります。その結果、 限られた道路ネットワークでも、より効率的に、長期的に使える「賢い使い方」ができるようになります。
(国土交通省ホームページより)
これまでのETCは料金所での料金支払い機能しかありませんでしたが、だいぶ様変わりしそうです。ビッグデータ時代の情報送受信+ドライバー行動を変えるツールとしての活用を目指しているのでしょう。
具体的には、3つの機能が柱です。
1.安全運転支援
事故や合流注意、雪などの路面の状況などを事前に、リアルタイムに知ることができる。
2.渋滞回避支援
広域での所要時間をシュミレーションでき、ETC2.0対応カーナビにより最適なルート選択ができる。
3.災害時支援
災害発生状況や、支援情報を提供が提供される。
また、一定速度で通過できる(バーの無い)有料道路の料金所は間もなく登場するそうです(平成28年春~)。
さらには、駐車場やガソリンスタンド、ドライブスルーなどの料金支払や、カーショップの顧客情報管理などの民間活用も想定されていますが、これについては斬新なビジネスアイデアも出てきそうですね。
ETC2.0がドライバー情報を持ち、それを発信する⇔様々な情報(ビッグデータ)を受信して、カーナビの機能と連動する、という双方向性が特徴。
ETC2.0対応ナビゲーションシステムとETC2.0対応車載器が必要とのことですが、最近のカーナビは対応しており、2.0対応の車載器については、現在VICSセンター(一般財団法人 道路交通情報通信システムセンター) がモニターキャンペーンを実施中で、アンケートに協力すると販売代金から20,000円が減額されます。私はこの制度で車載器をつけました。
このモニターキャンペーンは、2.0対応の車載器を2016年2月末までに購入する先着5,000人が対象になります。(2016/1/21現在、残り2,500人ということでまだ間に合います)
まだ初回のアンケートのみですが、ほんの1、2分でできるWEBアンケートでした。興味のある方はこの機会にいかがでしょうか。
期待するのは…。
個人的には、Newビジネスの誕生も面白いですが、一番に渋滞回避の精度があがると良いと思っています。
なにせ、移動時間の40%は渋滞によるロスといわれており、その経済損失は12兆円、発生するCO2は渋滞によって50%増加するそうです。
出典:SAPジャパン
今後、2.0を主流にすべく、国土交通省や高速道路会社は普及に様々な施策を打ってきそうですが、早速、2016年4月からETC2.0利用者への高速道路料金の新料金(割引き)が始まるようです。