果たして、ハイブリッドはお得なのか?
もちろん、ガソリンを節約してCO2の排出を抑えられるというエコの視点でのメリットはあります。静音性や走行感が好きという方もいるでしょう。
私もそれはあるし、同時に時代の先端を思わせるような科学技術に、触れることができることにワクワク感も感じて決めました。
でも、ぶっちゃけ、お得なの?エコロジーではなく、家計レベルでのエコノミーのお話です。
ハイブリッドの経済性
フィットのガソリン車とハイブリッド車で、スタンダードなクラスで比較してみます。(2016年1月Hondaホームページセルフ見積りより)
13G(FF)・Fパッケージ⇒車両本体1,425,000円、自動車取得税・重量税39,600円 合計1,464,600円
HYBRID・Fパッケージ⇒車両本体1,776,000円、自動車取得税・重量税0円(免税) 合計1,776,000円
ガソリン車とハイブリッド車の本体価格の差は、351,000円で、自動車取得税・重量税の差は-39,600円となり、価格差は311,400円。
ハイブリッド車には現在は自動車取得税・重量税が免除されています。
差額を埋めるには…
ガソリン車とハイブリッド車の差額計算は他のサイトでも試算していますが、311,400円の差をガソリン代で埋められるでしょうか?
燃費は13G(FF)が26.0km/L。HYBRIDが36.4km/L。
どちらも、あくまでカタログ値です。最近はガソリン価格も大きく低下していますので、低い水準の110円/Lで試算してみます。
1年間の走行距離 10,000kmと仮定すると…。
1年間に必要なガソリンは、13G(ガソリン車)が10,000km/26.0=約385リッター。HYBRIDが10,000km/36.4=約275リッターで、その差は約110リッター。
これを金額に置き換えると…。
ガソリン車は385L×110円※=42,350円、ハイブリッドは275L×110円※=30,250円となり、その差(節約額)は12,100円。
ということで、年10,000キロペースでは、10年乗ってもその節約額は約12万円にしかなりません。
どうやらこの点では、購入に反対するご家族を説得するの厳しいですね(汗)
※2016年1月のガソリン価格(110円/L)で算定。昨今の原油価格下落により、ガソリン代はお財布には優しくなりましたが、つい1年ほど前の2014年秋には約160円/Lでした。
ん?全然お得ではないの?
実はそうとも言い切れないようです。手放すときの売却価格がハイブリッドの方が高くなる可能性があります。
ハイブリッド車の認知度、信頼性、シェアは次第に向上しており、トヨタの新車販売に占めるハイブリッド車の割合は50%を占めるようにもなっているようです(2015年予測値)。
ハイブリッドの安心感も徐々に一般化してきて、下取りや売却の際、ハイブリッド車はガソリン車よりも評価が高くなる可能性があります。
実際に現在のフィットの買取価格もハイブリッド車のほうが、ほぼ同クラス、年式のガソリン車と比べて20~30万円、価格は高いそうです。
売却を含めた経済性では、差額を取り返せる可能性もありそうです。
将来予測は難しいものの、この視点でご家族をご説得ください(汗)
でも、落とし穴もある!
ご家族を説得しかかったところでスミマセンが、ハイブリッドのリチウムイオン電池には寿命があります。
ホンダのメーカー保証は5年ですが、10年くらいが寿命なのではとも言われています。
まだ歴史が浅く、事例も多くないため、電池については不透明な点も多いのですが、今後は徐々に交換需要も出てくるのでしょう。
ちなみに電池が劣化すると、燃費が悪くなりますが、決してパタっと力尽きて止まってしまうということではないとのことです(安心)。
今後の中古車市場の動向や、電池交換費用減少の可能性もありますが、売却を含めた経済性を考えると、2回目の車検までの5年程度での買い替えというのが、比較的お得なのかなと個人的には思います。
残価設定ローンなどで月3万円程度の負担で、5年程度乗って返してしまうというのもよいのかもしれません。もしくは差額を取り返すくらい、乗り潰す。
もっとガソリンをお得に入れよう
最近知ったのですが、ENEOSでガソリンを入れると、楽天カードのポイントが2倍(代金の2%)たまります。
ま、ま、低燃費ですから30万円の差額を埋めるのは至難のワザですが、コツコツと回収していきましょう。
と、長々と試算などしてややこしい話をしましたが、ハイブリッドにビビっときてしまったら仕方ありません。
私も経済性まで検討したのに、買っちゃいました(笑)
納車まで、あと、6日!